2019年03月29日
日本もいよいよ宇宙ビジネスに
つい先日インターネットのニュースを見ていて面白い記事を見つけた。


民間会社「スペース ワン」が、和歌山県に日本初の民間ロケット発射場を
建設すると発表したというものである。
朝日新聞ニュースによると、
キャノン電子などで作る民間会社「スペース ワン」(東京)は3月26日、
和歌山県串本町に、日本初の民間ロケット発射場を建設すると発表した。
世界的な宇宙ビジネスの拡大を睨み、小型ロケット専用の発射場を整備し、
小型人工衛星を打ち上げる「商業宇宙サービス」を提供する。
2021年完成予定で、同年度中に打ち上げを目指す。
尚 スペースワンはIHIエアロスペースや清水建設、日本政策投資銀行も
出資し、2018年7月に設立された。
話は大分飛ぶが、映画「2001年宇宙の旅」が製作されたのが1960年代
後半で、かれこれ半世紀もたつ。
この間スペースシャトルも何回も打ち上げられ、今では巨大な(420t=小型
乗用車420台相当)の国際宇宙ステーション(ISS)が地上400km上空を
周回している時代である。

昨年の5月だったか、この国際宇宙ステーションの日本棟「きぼう」から
ケニアの人工衛星が放たれたことはまだ記憶に新しい。
閑話休題
「2001年宇宙の旅」が製作されたのが1960年代後半であったが、この
テーマ曲に使われたのが「ツァラトゥストラはかく語りき」で、私が20代後半に
なった頃、どこかのレコード店でこの曲をジャズロックにフュージョンした
デオダートのレコードを手に入れて、私のお気に入りの1枚になった。
タイに来た時私は身軽で来たため、このレコードは今は実家にあり、タイで
聴くことがなくなってしまった。
車に乗っていてもタイミュージックが多く、ある人にお願いし休暇で帰国した
際に購入してもらったのが、このCDでデザインもレコードのジャケットと全く
おなじである。
お蔭で車通勤のため、いつでも聴けるようになり、しょっちゅう聴いている。

話を元に戻すと、そんな訳で宇宙関係の話を聞くと「2001年宇宙の旅」を
思い出し、ツァラストラ・・・に繋がるのである。
このニュースがいいと思ったのは、民間事業であることで、これが国の事業で
あったら、まだ他にやることがあるだろうぐらいにしか思わなかったと思う。
さてこんなことを考えていた矢先の3月27日、インドのモディ首相が国民に
向けた演説で、ミサイルによる人工衛星破壊に成功し、「宇宙大国」の仲間
入りした「歴史的偉業」だと力説したそうである。
因みに現在対衛星ミサイルの運用能力のある国は、アメリカ・ロシア・中国の
3か国だそうである。
私がとやかく言う必要は何もないが、それでも貧困層を抱えているインドには、
今やらなければならないことは他に沢山あるだろうにと思う。
ましてや衛星破壊ってどう使うのか、宇宙大戦でもあるまいに。
核兵器拡散防止条約だって思い通りに進んでいないのに、そんなことをする
よりそういうものを開発しない条約批准を考えるべきだろうに。
とはいえ、人間に「生と死」があるように物にも「創造と破壊」がある。
創造するのが科学ならば、破壊するのもまた科学である。
原爆を創造し、広島・長崎を破壊した。
原子力発電を考えだし、チェルノブイリや福島の悲劇を生みだした。
対衛星ミサイルを創造し、衛星を破壊して宇宙にゴミをばら撒く積りらしい。
最もそんな宇宙のゴミを心配するほど私は長生きしないだろう。
Posted by jinbei at 12:46│Comments(0)
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