2019年04月29日
還俗
朝5時アラームで目を覚ますと急いで身支度をし、息子が還俗するために
前夜準備したタンブン用の花や水を持ってお寺へ向かう。
前夜準備したタンブン用の花や水を持ってお寺へ向かう。
勿論何某かのお金も封筒に入れて準備。
5時半には本堂に入らなければならないが、まだ外は真っ暗である。




夜が明けきらぬ寺という
ものは危険を孕んでいて
怖いが、それはお化け
などというのではなく、
犬が一杯で7~8匹に
吼えられながら囲まれ
ると、噛みつかれるので
はないかと不安になるが、
目を合わせずに無視を
しながら進む。
5時半に本堂に入ると、息子も混じったお坊さんが既に読経を始めていた。
これは朝の修行ではなく、
恐らく還俗のための
儀式が既に始まっていた
のだと思う。
読経が終わると、このグループの中の最年長のお坊さんが、息子に一言
二言何か伝えると息子は一旦外へ出て、俗人の服装に着替えてすぐに
戻ってきた。
お顔を見る限り、出家式の時に息子の隣に座ったNo.2のお坊さんのようで
優しい雰囲気の方である。
戻ってきた息子とお坊
さんとで何やら話を
しているようであったが、
最後にお坊さんのお経を
復唱して終了である。
この間およそ20分くらい。
これで僧から又俗人に
戻ったわけである。
全てが終わって外に出ると既に夜が明けていて、息子の顔も確認できる。
出家式のあのだらだらとした、それでいて華やかな雰囲気は微塵もなく、
何ともあっけない還俗式であった。
何とはなしであるが、どこか
やり遂げたという満足感が
漂って見えるのは、贔屓目
だからか。
この後僧坊に戻って片付けをして寺を後にするのだが、帰り方にしきたりというか
決まりがあるらしく、山門(正門)を避けて僧坊の出入りに使用の門を出ると
左に折れて進み帰宅した。
詰り左へ折れて進むということは東に向かって進むのであるが、山門を
出て進むと南へ向かって進むことになる。
この時間と方角は、還俗するときの大事なしきたりのようで、お坊さんの
その時の指示で決まるようである。
これで息子は7日間の出家が終了したのであるが、まだ完全に終了した
訳ではない。
この後の三日間は家で属人の生活をしても構わないが、お寺に通って寝
泊まりし、寺の掃除などを手伝うそうである。
結果として事前準備期間の3日+出家期間の7日+最後の3日の都合13日間の
修行であった。
Posted by jinbei at 10:37│Comments(2)
│タイの文化
この記事へのコメント
息子さんの顔が凛々しく見えます。
Posted by ドラえもん at 2019年04月29日 16:27
ドラえもんさん
有難うございますって、私が行ってもおかしなもんですけど。
やっぱり人間何かやり遂げた後ってのは、気持ちが充実した感じになり
姿に現れるのかもしれませんね。
有難うございますって、私が行ってもおかしなもんですけど。
やっぱり人間何かやり遂げた後ってのは、気持ちが充実した感じになり
姿に現れるのかもしれませんね。
Posted by jinbei
at 2019年04月30日 11:41
