2019年03月20日
懐かしいもの見つけた:公衆電話
春はあけぼの。 やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて
むらさきだちたる雲の、ほそくたなびきたる。

月曜はまだ外は真っ暗な朝5時45分に家を出る私は、朝食抜きのため
片道94キロを走って通勤するので、途中で腹を満たさねば会社に入って
しまうと、食べ物を口にする時間が無くなってしまう。
いつものことながらチョンブリバイパスにある、PTTのガソリンスタンド内の
セブンでお茶とパンそれにバナナを買って、車の中で腹を満たすのである。
このセブンに入る頃が丁度「春はあけぼの」を感じる時間帯で、漸く白々と
夜が明けるという頃合いである。
18日(3月)もいつものようにセブンで買い物をして、車に戻ろうとしてふと
店の出入り口のすぐ脇に懐かしいものがあることに気付いた。
迂闊にもここは何回も通っているが、全く気にも留めなかったのである。
それがこの公衆電話である。
プッシュボタン式の公衆電話で、機械の向かって右肩にはコインの投入口が
あり、配線も繋がっているようで、今でも現役で頑張っているかんじがする。
全体的に使い古してても、汚れておらずどう見ても今でも使っている人が
いるみたいだ。
確かに携帯の時代になってこういうものは無用化しているが、しかしである、
携帯であっても充電されているからこそのものであり、バッテリーチャージャー
が手元になかったり、携帯を忘れてきてしまった時には、こういうものの
利用価値は十分にある。ただし稀にだが。
この公衆電話を見て、何か自分自身を見たような気がした一日であった。