2019年03月26日
息子のブアッㇳ(出家)準備
息子が来月21日にブアッㇳ(出家)することになった。



成人(20歳)になったからではなく、既に24歳になっており、今年から働きながら
大学に行くことになり、そうなると出家修行などしている時間もないため、先にやって
しまおうとミヤさんと相談して決めたようである。
タイの男は成人になると一度は出家しなければならなず、必ずしも20歳になったから
という訳ではなく、30歳を過ぎてから出家する人もいるようだ。
以前はカオパンサー(入安居)に出家し、3か月後のオークパンサー(出安居)に還俗
するようであったが、今時は5日・7日・9日・2週間とか個人の都合で決めているよう
だが、この期間会社を休んでも企業に拘束力はなく、息子は1か月休んで半月分の
給料を保証されている。
当初は既知のお坊さんと相談し、コラ―ト(ナコンラチャシマ)のお寺で修行することに
なっていたが、数日後お坊さんから電話があり、今の法律ではタビアンバーン(住居
登録)のある地域でなければいけないそうで、結果家の近くのお寺で修行することに
なったのだが、だからといって家から通うということはできない。
このお寺我が家から車で、5分のところにある。
さて出家式であるが、お坊さんが選んでくれた吉日4月21日で、還俗は4月30日と
9日間の修行だそうである。
しかしその前にいろんな準備がある。
取り敢えず簡単なところから、無事に式が終わったら参加いただいた方にばらまく
「おひねり」を作るため、家中のサタン・10Bを除くコインを999個かき集める。
できたのがこちらで、青い袋に入ったのが普通のおひねり、白い袋のはリボンを
使って飾り結びしたおひねり。
因みに、日本の棟上げ式などで5円玉を「おひねり」にするのは、「ご縁がある」
のではなく、穴から向こうが見える「先の見通しがある」のゲン担ぎだそうだ。
こちらの方はなぜ999個なのか知らないが1B・2B・5Bあわせて、優に
1500B位になると思う。
次に白い封筒を準備し、お寺とお坊さんへのタンブン(お布施・寄進・徳を積む)の
準備であるが、これが結構バカにならなく7000Bくらい包んだ。
出家するのにこんなにお金がかかるのか、と思うのは私だけではないはずであるが、
恐らくミヤさんが見栄を張って決めたに違いない。
後は招待状の印刷であるが、親戚・友人・知人で50名位で大袈裟にやらない予定で
あるが、息子は会社にこの招待状を以て出家することの証として提出するそうで、
口頭の申請は認められないとのことである。
印刷の手配は済んだが、この招待状には中央に本人の氏名、本人の下に両親の名
本人の上に両親の両親(本人の祖父母)の名を書くそうであるが、我が家は子供を
引き取って私の姓と日本名に改名したため、例外の印刷となるようである。
後はお坊さんの食事や果物、来ていただいた人たちへの食事等々の準備であるが、
これはあらかじめ予約はしてあるが、注文数は前日に確実な数を連絡すればよい。
もうひとつ大事な白と黄色の僧衣も前日購入するつもりである。
ところで肝心の本人の用意するものは、バーリ語の経文を暗記しなければならず、
お坊さんからタイ語で書かれた経文を一生懸命暗唱している。
当日 白い僧衣に着替え、断髪したあとお坊さんの前で経文を唱えなければならず、
それができて僧になることを許され、黄色の僧衣を身に着けることになる。
つまり 俗人 → タムクワン儀式 → 僧 ということになる。
この出家であるが、一般的には成人通過儀礼として行われることが多いが、一方で
「自分探し」という内面的理由もあるらしいが、基本的にはタンブンする(肉親・両親に)
ということが大前提になっているとのこと。
さて本人は如何に・・・・?である。
親にタンブンするのが大前提ならば、親に任せっきりというのも考え物なので、それを
ミヤさんに話すと、全額はできないが何某かの金額はミヤさんに渡しているようだった。
日本人でこのタイの出家の経験をした話があるが、興味のある方下記をご覧下さい。
「タイのお寺で壮絶な修行! 異国でお坊さんになった日本人青年の話」